関東高等学校選抜新人陸上競技選手権大会が10月24日と25日に群馬県で行われ、女子走り幅跳びに出場した手広中学校出身の今井亜由奈さん(桐蔭学園高校2年)が、7位入賞を果たした。2年ぶりに自己ベストを更新しての入賞に「目標としている来年のインターハイ出場にむけて手応えを掴めた。応援してくれている人たちに結果で恩返ししたい」と意気込む。
9月に行われた県新人大会で2位に入り、関東大会への切符を手にした今井さん。今大会は1本目の試技でいきなり自己ベストの5m48を跳び、2本目ではさらに5m53まで記録を伸ばした。3本目はファールとなったものの、5m60に迫るジャンプを見せ「今後に向けて大きな自信になった」と振り返る。
心身の充実で好記録
今井さんが陸上を始めたのは手広中学校時代。「2つ上に強い先輩たちがいて、私もこうなりたいと思って」走り幅跳びを選択した。中学時代も県のトップ選手として活躍。「頑張った分記録が伸びることが楽しかった」と振り返る。
ただ、高校入学後は「伸び悩んでいた」という。今年はコロナ禍による休校も重なり、思うような練習を積めない日々が続いた。
そうしたなかでも自宅近くでの地道な走り込みや筋トレを欠かさず、食事にも気をつけるなどして体力強化と走力アップに取り組んだ。
また「課題だった」というメンタル面でも変化があった。学校再開後は女子キャプテンに就任し、10人の部員をまとめる立場に。「下級生に強く言い過ぎたり最初は悩んだけれど、だんだんまとまりが良くなってきました」と笑う。
本番では陸上部顧問の常磐信欽教諭の「失敗したら俺のせい。思い切っていけ」という言葉に背中を押されるとともに、会場に来ることができなかった他の部員たちから応援メッセージが届き「すごく心強かった」。こうした心技体の充実が好記録につながった。
「結果で恩返しを」
課題もはっきりした。後半は記録を伸ばすことができず、中学時代からしのぎを削る小池桜さん(川崎市立橘高校2年)に最後の試技で逆転を許した。「彼女は本当にメンタルが強くてここぞというときに一番のジャンプができる。自分にはない部分」と話す。
それでも今大会で大きな手ごたえをつかんだ。常磐教諭のすすめもあり現在は400mに挑戦しているほか、4×100mリレーの選手としても期待されている。
一方で幼い頃から本を読んだり文章を書くのが好きで、将来は編集者や記者になりたいという夢がある。大学で競技を続けるかは決めていないという。「自分の陸上はあと半年ほどかもしれない。冬場にしっかりトレーニングを積んで来年のインターハイに出場し、両親や先生、部活の仲間、応援してくれた人たちに結果で恩返ししたい」と話している。
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訂正4月25日 |
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