鎌倉市観光協会(大森道明会長)は12月8日、「第62回鎌倉薪能」を市内二階堂の鎌倉宮で開催した。
1959年に第1回が行われ、薪能としては、奈良、京都に次ぐ歴史を持つ鎌倉薪能。鎌倉を代表する行事の1つとして知られている。
しかし、今年は新型コロナウイルス感染防止の観点から、規模を縮小した無観客公演として実施。県の文化芸術活動再開加速化事業補助金を事業費の一部として活用し、12月15日から動画をユーチューブでオンライン配信している。
開催日は、鎌倉宮拝殿で神事能として、「天下泰平・国土安穏」を願う素謡「翁」を金春流81世宗家の金春憲和さんが、羽衣伝説を題材とした仕舞「羽衣」を80世の金春安明さん、世阿弥の娘婿である57世宗家・金春禅竹の作と伝わる仕舞「鍾馗」を金春流能楽師の山井綱雄さんがそれぞれ演じ、奉納した。
「コロナ終息願って」
終演後、金春憲和さんは「我々、金春流も今年2月から4カ月間舞台を行えず、今なおさまざまな制限をしながら、なんとかやっています。こうして、上演の機会をいただくのはありがたいですが、表現者として非常に苦労しているところです」と話し、今回の動画配信にあたって「皆さまがコロナの終息を願いながらご覧いただけるとうれしいです」と思いを寄せた。
動画は【URL】https://youtu.be/VldOFnJZVmwまたは同協会のホームページ、鎌倉観光公式ガイド内の薪能の紹介ページのリンクから随時視聴可能。
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