NPO法人「鎌倉みどりのレンジャー」(山内政敏理事長)がこのほど、「緑化推進運動功労者内閣総理大臣表彰」を受賞した。長年にわたって緑地保全・緑化啓発に取り組み、緑豊かなまちづくりに貢献したことが評価された。
同賞は緑化推進運動に顕著な功績があった個人・団体に贈られるもの。今年は全国から12の個人・団体が選ばれた。
同団体は、鎌倉市主催の「緑のレンジャー・シニア講座」の修了生有志により1987年、前身となる「かまくら緑のレンジャー」が発足した。
15年にはNPO法人格を取得。源氏山公園などの公園整備、地域自治会と協働による緑化活動、啓発活動などを行い、17年には国土交通大臣表彰も受賞。近年は、市文化財課と連携して、史跡での緑地整備も行うなど活動の場は広がっている。
「保存」から「管理」へ
「緑化活動はこれまでの『いかに残すか』から『どう管理するか』に変わった」と話す山内理事長。19年の大型台風では、荒廃した雑木林などで大規模な倒木が発生しており、今後も災害時に同様の被害が発生する可能性がある、とする。
そこで地域とのネットワークも広げている。自治会が管理する公園などでは、資材や技術を提供しながら地域の人たちと一緒に整備している。「自分たちで地域の緑地を管理できるようにアドバイスをしていきたい」とする。
課題は会員減と高齢化
現在活動は週3回程度。会員は約60人だが、実際に作業を行っているのは約半数で、高齢化も進んでいるという。
山内理事長は今回の受賞について「これまでの活動が認められてうれしい。鎌倉市公園協会をはじめ多くの人の協力があって続けることができた。作業後の達成感は格別です。多くの人に必要とされる活動を一緒にやりませんか」と活動への参加を呼びかけている。
詳細は同団体HP(【URL】https://www.kamakura-gr.org/)で確認を。
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