「すべての人に質の高い教育を」。SDGsで掲げられる目標を達成するため、欠かせないのが情報通信技術の活用だ。国のGIGAスクール構想を受けて鎌倉市は、タブレット端末の配布やネット環境の整備を行った。私立学校や民間企業との協力体制構築も進む。
北鎌倉女子学園
鎌倉市教育委員会と北鎌倉女子学園中学校高等学校は5月20日、タブレット端末などを活用したICT教育の充実のため、学びの連携に関する協定を結んだ。
同学園では、生徒1人ひとりにiPadを1台貸与し、日々の授業で活用。また、昨年のコロナ禍ではいち早くオンライン授業による自宅学習に切り替えるなど、ICT教育に力を入れている。
鎌倉市でも昨年度末に市立小・中学校全校で、学習用のタブレット端末を1人1台、高速ネットワーク環境の整備が完了。今後はこれらを活用し、さらに学びを深めるため、同学園とICT教育に関する情報交換や教員らの研修支援など、連携を進めるという。
同学園の今泉仁学校長は「グローバル化が進み、これからの時代に特に必要なのは、英語力、コミュニケーション力、そしてICT機器の活用力と考えています。私たちのスキルや知識を提供するとともに、鎌倉市での取り組みからも学びを得て、互いに研さんしていけたら」と話した。岩岡寛人教育長は「まずは教員や学校のスキルアップが中心となると思うが、生徒同士での交流などにもつなげていきたい」と話した。
銀の鈴社
鎌倉市教育委員会と地元出版社(株)銀の鈴社、ITシステム開発会社(株)エスペラントシステムは5月27日、読書支援活動と実証実験についての協定を結んだ。
今回の協定により、銀の鈴社の書籍約500冊分を含む約1万5000タイトルを市立小中学校の児童、生徒や教員が電子図書サービス「読書館」(エスペラント社提供)を通じて、読めるようになる。
授業に活用したり、筆者との交流なども企画していくという。
岩岡教育長は「時間や場所に関係なく、子どもたちの『読みたい』『知りたい』という気持ちを実現できる機会をいただき、本当にありがたい」とあいさつ。銀の鈴社の西野大介社長は「地元の出版社として子どもたちが継続して読書できる環境を提供できることはうれしい」と話した。
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