徳洲会体操クラブ(市内梶原・米田功監督)所属の北園丈琉選手(18)が6月5日、6日に群馬県で行われた第75回全日本体操種目別選手権に出場。東京五輪の体操男子団体のメンバー、最後の1人に内定した。
4月中旬、東京五輪の代表選考を兼ねた全日本選手権では、予選でトップに立っていたものの、決勝の最終種目である鉄棒で落下し、負傷した北園選手。検査の結果、右ひじのじん帯損傷が判明し、代表入りは「絶望的」とも思われた。しかし、北園選手の五輪にかける思いは強かった。
けがからわずか1カ月後、出場すら危ぶまれていたNHK杯では、技の難易度を落としながらも6種目すべての演技をやりきり、代表選考の条件である10位以内に入り、五輪出場へ望みをつないだ。
そして今月の種目別選手権では、つり輪を除く5種目に出場し、跳馬以外の4種目で決勝に進むなど、高得点を連発。クラブの同僚でもある杉野正尭選手(22)を追い上げ、逆転で代表内定を勝ち取った。
徳洲会に4月加入
北園選手は3歳から体操を始め、多くの五輪選手を輩出している名門・清風学園に進学。2018年に行われたユースオリンピックでは個人総合など史上初の5冠を達成したほか、一昨年の全国高校総体でも2年生ながら個人総合、種目別ゆかなど4冠に輝き、将来の活躍が期待されてきた。
そんな北園選手が「体操を続けていく上で最高の環境」といい、五輪出場を目指し、4月に加入したのが、2004年のアテネ五輪で団体総合金メダル、個人種目別の鉄棒で銅メダルを獲得した米田功監督率いる徳洲会体操クラブだった。
北園選手は「代表に入れて良かったです。僕だけじゃなく、いろいろな方の支えのおかげで、こうして戻って来ることができたので、感謝してもしきれない思いです」と喜び、「オリンピックでは金メダルを目指し、頑張りたいと思います」と夢の舞台への意気込みを語った。
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