来訪者を地域でおもてなしするKinaVillage(カイナヴィレッジ)の村長 河辺 匡太(きょうた)さん 稲村ガ崎在住 51歳
鎌倉好きの仲間を世界に
○…ホームステイや民泊をコーディネートして、鎌倉の素晴らしさを世界に紹介する。ゲスト、ホストの関係だけでなく、地元民や飲食店などと連携し、「国内外からの来訪者が自然体で暮らし、鎌倉の文化や歴史、習慣を感じてもらえれば」と2016年に、KinaVillage(カイナヴィレッジ)を稲村ガ崎に設立した。
○稲村ガ崎生まれ。海が遊び場で、ボディーサーフィンは自然と身に付いた。「よく波に飲まれていたので、脳震とうを起こしながら遊んでいたのかも」と笑う。ハリス幼稚園、横浜国大鎌倉小中学校、鎌倉学園出身。高校交換留学により米国で1年間ホームステイを体験。やっと英語で話すことができ始めたころ留学が終わり、「米国はいろんな人に会える。もっと学びたい」と大学は米国を選んだ。
○…大学卒業後は商社に就職し、国内外を舞台に活動。海外不動産の開発を手掛けながら、そこで暮らす日本人のサポートを行った。「夏祭りを企画したり、日本人同士や現地の人と仲良くなれる手助けが楽しかった」と振り返る。全国展開するスーパーの商品開発や店舗価値を高める仕事にも従事。海外出店に向け、出汁文化のある日本人の味覚についても学び、食と歴史・文化なども興味を持った。
○…海外生活を通して、「観光地としての鎌倉ではなく、歴史や文化が生活の一部になっている普通の暮らしを体験してほしい」と強く感じた。ホームステイに参加することで、ホストも自分の生活の価値を改めて知るきっかけにもなっているという。「鎌倉は丁寧な生活をする人が多い。そういう鎌倉を、多くの人にも好きになってほしい。僕はその体験ができる機会を作るだけ」という。
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