浄智寺の住職で、鎌倉エフエム放送(株)の代表取締役社長に就任した 朝比奈 惠温(えおん)さん 山ノ内在住 57歳
生かされていることを知る
○…「地元に根差した小さな情報発信地。防災、防犯、交通情報、お店の開店など他の媒体では取り上げない生活情報を住民へ届けることができる放送局」と社長に就任した鎌倉エフエムを評する。インターネットでも聞け、「災害時の情報発信は使命。これまでどおり、しっかりお伝えできれば」という。
○…鎌倉五山第四位の浄智寺の住職。祖父、父に続き就いた。僧侶を意識したのは、父が会社員から僧侶になった高校生のころ。「修行する父親は鍛えられ、背中が引き締まっていってね。自分もこうなるんだろうな」と感じた。機械いじりが好きだった父に連れられ秋葉原に行ったことが心に残る。「自分でラジオを組み立てたり、FM電波を使ったミニ放送局を作ったりね。昔からラジオが好きだったんだよね」と振り返る。
○…大学卒業後、僧侶になるために修行道場へ。朝のお勤めから坐禅、禅問答など仏事全般を学んだ。苦行などではなく、掃除や食事など生活のすべてが修行だということを学ぶ場所で、そして、一人では生きていけないことを知る場だった。「学校のように知識を詰め込むところと思っていたが、違った。当たり前のことだけど、皆さんに生かされていることを学んだ」と話す。8年後に下山した。
○…同寺を開放し、音楽や食、文化などイベントを行い、幅広い年代層と関わり、様々なことに挑戦する。「800年前の鎌倉時代、臨済宗は禅を取り入れた最先端の仏教だった。常に新しいものを取り入れていきたい。文化・技術の伝承も役目」。現在、寺の歴史や遺跡などをまとめている。「関東大震災で多くの資料が消失している。どのような経緯があったかを、専門家と一緒に再び明らかにできれば」
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聞き書きボランティアの会 あしあと人にはその人だけの大切な物語があります。その物語を小さな冊子にしたためるボランティアです。 |
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