（写真上）流鏑馬の様子を撮影するクルー（写真下）射手にインタビュー
東京オリンピックを伝える米国テレビ放送局ＮＢＣが、日本の伝統武芸である流鏑馬を取材し、全米に配信した。
同局では、オリンピック期間中、競技中継のほか日本の歴史や伝統、文化などを紹介するコーナーがあり、流鏑馬も選ばれた。
テレビクルーは７月25日、鎌倉市内深沢地区にある流鏑馬鎌倉教場を取材に訪れた。大日本弓馬会（坂本和弘会長）が管理する流鏑馬専用の馬場で、同会の稽古の様子を取材。流鏑馬の歴史から衣装の説明、馬上から矢を射る難しさ、心構えなどを射手にインタビュー。
プロデューサーのジャレット・クロフォードさんは「スタッフの中には乗馬をする人もいるし、西洋式の弓矢・アーチェリーを楽しむ人もいる。でも乗馬し、アーチェリーを同時にするスポーツは珍しい」と興味を示し、射手らに質問を繰り返していた。クロフォードさんは以前、神戸で英語教師だったこともあり、日本の伝統や文化に詳しい。今回は流鏑馬のほか、広島や京都、長野の善行寺を取材。「新型コロナウイルスの影響で大変な状況だけど、日本の素晴らしさを伝えられれば」と話していた。
同局は稽古以外にも５月に伊勢山皇大神宮（横浜市）で行われた創建１５０年記念奉祝流鏑馬や、７月に明治神宮での東京２０２０オリパラ競技大会安全祈願奉納流鏑馬も取材した。
実際に放映された番組では、稽古や奉納流鏑馬のほか、元米国大統領ジョージ・ブッシュ氏、バラク・オバマ氏が来日時に見学した様子も紹介していた。
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