松尾崇市長(47)は8月24日、鎌倉市庁舎内で記者会見を開き、任期満了に伴う鎌倉市長選挙(10月10日告示・17日投開票)に、無所属で出馬する意向を明らかにした。同選挙への出馬表明はNPO団体代表の寺田浩彦氏(59)に続いて2人目。 (25日起稿)
松尾氏は鎌倉市議や県議を経て、2009年の市長選に立候補して、初当選。現在3期目。12年を振り返り、「行財政改革を最重要課題として取り組んできた。また子育て支援、災害対策にも力を入れ、3期目では共生条例を作ることができた」と実績を強調した。
4期目挑戦を決めた理由について「多選への批判があることは分かっているが、引き続き市民の安心・安全を守りたい。総決算の4年間にしたい」と話した。
政策について、市庁舎移転・跡地活用、新駅を含む深沢地区のまちづくりなどを掲げ、市庁舎については「深沢地区への移転を進める。4年間で工事着手まで行い、今後の道筋を確実なものにしたい」とし、跡地活用についても「市民が芸術、文化、市民活動を発信する拠点として活用できれば」とした。
深沢地区については、「市役所、消防本部、総合体育館、サッカーやラグビーが行えるグラウンド、野球場、公園などをつくり、行政機関だけでなく、民間企業や商業施設も合わせたまちにしたい」とした。
個別収集へ取組み
ごみ処理については、「新たなごみ焼却施設の建設は考えていない。逗子市、葉山町との広域化に取り組むとともに、将来を見据えて、もう少し広域な枠組みも模索したい」とし、戸別収集は「導入に向けて再度取り組みたい」と明かした。
ほかに感染症拡大で大きく影響を受けた市内経済について、「市内でお金が循環する経済対策を考えていきたい」とし、児童・生徒の給食については、「市が負担する形で、地産地消やオーガニックといった食材を使い、栄養豊かな給食内容を考えている」とした。
松尾氏はこれらの考えをまとめた内容を9月中に公表する。
17年の前回選挙は、4人が立候補し、投票率は60・12%だった。
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