鎌倉インターナショナルFCアドバイザー兼スクールメインコーチ 神川 明彦さん 台在住 55歳
感じたら動く
○…2018年2月のある朝、ベッド上で眺めていたスマートフォンに驚きの情報が…。『鎌倉インターナショナルFC(インテル)が鎌倉にスタジアムをつくる』-。「飛び起きましたよ。地元に新しいサッカーチームができ、しかもスタジアムまで。本当かよって」。すぐに動いた。発信元のインテルとSNS上で連絡を取り、1週間以内にチーム責任者と対面。相手の本気度を確かめ、こう伝えた。「私にできることがあれば協力させていただきます」
○…それから3年半が経ち、インテルが計画した「みんなの鳩サブレースタジアム」が10月にオープンする。自身はチーム全体のアドバイザーと、小学生のスクールコーチに。「芝の上で思いっきりボールを蹴ってほしい。サッカー以外にも、地域の人たちが集う場所になっていけば」と期待に胸を膨らます。
○…市内小町出身。兄の背中を追い、小学2年からサッカーを始めた。おなりレパーズ、御成中で努力を重ね、鎌倉高で花開いた。フォワードなどでレギュラーだった2年時、同校史上初となる正月の全国高校サッカー選手権出場を果たした。
○明治大で現役を終え、指導者に。明治大監督時代には、当時1年だった現日本代表の長友佑都選手を、中盤から今のサイドバックへコンバート。周囲は反対したが、「1対1の強さ、直線の走力などユウトの良さが生きると思った。でも、まさかここまでになるとは」と笑みがこぼれる。J3の監督も経験し、現在はなでしこリーグ・スフィーダ世田谷FCの指揮官を託される。
○…指導法を問うと、「サッカーって難しいんですよ。だから、少しでも『できた』ことに目を向けたい」と話す。「最後は地元で」との思いを胸に鎌倉を盛り立てる。
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