鎌倉市は、出産から30日以内の産婦に、弁当タイプの配食支援サービスを12月中に開始する。コロナ禍で里帰りできなかったり、親族が手伝いに来られなかったりと産婦がサポートを受けるのが難しい中、市は感染予防対策として初めて実施する。
新たな施策の「産後のお母さん向け配食サービス事業」は、 市内に住民票があり、12月1日から来年3月末までに出産した産婦が対象となる。
サービスの仕組みはこうだ。担当の鎌倉市市民健康課へ電話もしくは電子申請(e-kanagawa)で配食支援サービスに申し込むと、市負担の1枚500円分のチケットが30枚送られてくる。市のホームページ上で、配食事業者7社のメニューから好きな弁当を選んで注文。配達時などの精算で1食につきチケット1枚を利用でき、500円を超えた差額分は自身で支払う。市民健康課によると、弁当の相場は600円弱から1000円弱。産婦がチケットを利用できるのは産後30日までだが、同居家族も使うことができる。
利用100人想定し予算151万計上
鎌倉市の配食支援サービスは、すでに事業を実施している東京都日野市を参考にした。日野市のサービス利用状況を踏まえ、鎌倉市は母子手帳の状況から12月〜3月に出産予定の約300人のうち、およそ3割にあたる100人の利用を想定。チケット郵送料を含め151万円を予算として計上し、11月25日の市議会臨時会で承認された。
市民健康課は、「コロナ禍で周囲からサポートが受けにくい中で、赤ちゃんと新たな生活をしていくのは本当に大変だと思う。配食支援によって栄養バランスの摂れた食事と、家事負担を少しでも軽減できれば」と話す。サービスの申し込みは、12月中に開始する予定。問い合わせは同課【電話】0467・61・3944へ。
鎌倉市は今回始まる産婦以外に、要介護などの高齢者、新型コロナ感染による濃厚接触者への配食支援も引き続き行っている。
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