鎌倉市議会は3月4日、議案「山ノ内交番の統合(廃止)の計画見直しを求めることに関する意見書の提出について」を全会一致で可決した。鎌倉市議会は7日に、神奈川県知事や県議会議長、県公安員会委員長、県警本部長宛てに意見書を提出した。
県警の再編計画によって2023年3月に廃止予定となっている北鎌倉駅前「山ノ内交番」を巡り、鎌倉市議会にはこれまで市民から3件の陳情が提出された。2月定例会の市民環境常任委員会で24日に審議。3件すべてが採択され、交番の設置主体である県などへ計画見直しを求める意見書を提出する議案として、4日の本会議に諮った。
市民環境常任委員長の児玉文彦市議が説明に立ち、県警による住民説明会の場で「交番がなくなってもよい」と発言した住民が1人もいなかったことや、山ノ内地区の8町内会および近隣3町内会から陳情が提出されているのを受け、地域の声を県や県警に伝えていくべきという意見が出たことを報告した。
意見書には「存続を望む地域住民の安全・安心に資するよう、最大限の方策を検討し、その実現に努めることを求める」ことなどが記され、全会一致で可決。意見書は関係機関へ提出された。
県警の再編計画によると、対象の山ノ内交番は建物が老朽化していることや複数勤務体制に移行するため、台交番と統合するとしている。地元からは学校が多く、観光地でもあるとの理由から反対の声があがっている。
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