「屋根の上 ささりんどうが 見つめてる」「どうどうと 町を見下ろす 頼朝像」―。清泉女学院清泉小学校(雪ノ下)の児童が作成した「鎌倉かるた」が現在、扇ガ谷の鎌倉歴史文化交流館で展示されている。
源頼朝が開いた大倉幕府の跡地に建てられた同校では毎年、3年生が「鎌倉調べ」と題し、寺社見学や座禅体験などのフィールドワークに取り組んでいる。今回の「鎌倉かるた」は、昨年度の3年生が1年間の学びの集大成として年度末に制作したもの。
かるたは2種類
完成したかるたは2種類。机サイズの「巨大かるた」を作成した同校ナザレト組は、35人がそれぞれ「街の見どころ」を選出。見学時にタブレット端末を使って撮影した画像を見ながら、建長寺の唐門を細部まで丁寧に、また円覚寺の白龍の図は迫力いっぱいに描いた。俳句を書いた読み札には「読んだ人の勉強になる」キーワードを入れるよう工夫したという。
また、手の平サイズのかるたを作成したのはパレスチナ組の36人。こちらは読み札の俳句に力を入れ、印象に残ったことや驚きを詠んだ。
「きずぐちや れきしのこるは 一の鳥居」のように、リズム感を大切にしながら、「や、かな、けり」などの切れ字での余韻も意識している。絵札と読み札を1人5枚ずつ、クラスで4セットを制作した。
教諭によると、慣れない俳句づくりに悩み、苦戦する児童も多かったが、中には17句も詠んだ児童もいたという。児童の1人は「行ったことのない人が、俳句を聞くだけで分かるように頑張った」と振り返る。
展示は、歴史文化交流館(別館)の交流室で5月31日(火)まで(作品の入れ替えあり)。開館時間は午前10時から午後4時まで。日曜・祝日休館。鎌倉市内在住・在学者らは証明書などを提示で入館無料。通常は一般400円。(問)同館【電話】0467・73・8501
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