鎌倉市は5月20日、材木座・由比ガ浜・腰越の3つの海水浴場を7月1日(金)から3年ぶりに開設すると発表した。市では、新型コロナウイルスのまん延や住民の反対などによって、2020年、21年は休場。開設にあたり海の家では感染予防策を徹底し、感染拡大により県から休場などの要請があった場合には、すぐに対応するとしている。
新型コロナまん延前は、60万人前後が訪れていた鎌倉の海水浴場。20年は県内すべての海水浴場が休場。昨年は、近隣の藤沢市や逗子市などが開設するなか、鎌倉市は事前の自治会への聞き取りや住民アンケートで反対意見が多く「住民の不安を払しょくし、理解を得るのが難しい」と開設を断念した。休場したものの、ライフガードによる監視、看板や警備員による注意喚起などは行い約8万人が来訪した。
今年は、例年通りの安全対策を行うほか、海の家では感染予防策を徹底。また、感染拡大によって、まん延防止等重点措置や緊急事態措置が実施されたり休場要請があったりした場合は、順守するとしている。
今年は、例年通り子ども連れでも安心して遊べるキッズ&ファミリービーチ、車いすでも海辺まで行けるバリアフリービーチも設置。スポーツビーチは設けない。砂浜での入れ墨の露出や飲酒を控え、音響機器使用の禁止を求めるマナー条例も適用される。
住民の声聞き、協議
鎌倉市海水浴場対策協議会では、昨年12月から3回にわたり、海岸付近の自治会町内会らを対象に説明や意見交換の場を設けた。部会を新たに設立し、来年以降も住民の声も聞きながら協議を進めるとしている。
準備急ぐ海の家
市の開設決定を受け、海の家事業者らは7月の海開きに向けて急ピッチで準備を進めている。鎌倉市海浜組合連合会の増田元秀代表は開設を喜ぶ一方で戸惑いも見せる。「普段は1月ごろから準備をしている。昨年準備をしながらも休場となったこともあり、私たちだけでなく、業者や協賛企業も正式な決定が出るまで『本当にやるのか』と不安があった」と話す。
開設は7月1日から8月31日までの午前9時から午後5時。
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