深沢小学校で7月14日、情報端末を用いた公開授業が行われ、児童たちはタブレット端末の取り扱いや情報モラルをワーク形式で学んだ。市内の小中学校は、国の「GIGAスクール構想」に基づき、昨年3月までにタブレット端末を1人1台配布。授業の中での積極的な活用を進めている。
鎌倉市は、情報モラル教材を開発する一般財団法人LINEみらい財団と連携し、GIGAスクール構想推進校の深沢小学校で公開授業を実施。4年生の児童たちは、タブレットを使う際の注意点や、パスワードの作り方について、グループワークをしながら学習した。
児童からは「パスワードは複雑なものが良い」や、「みんなと話し合いながら楽しく学べた」という声があがった。田中智明教諭(33)は、「自分の意見を発信できる児童が多い一方で、人の意見を聞いたうえで考えを伝えることが苦手」と話し、情報活用を討論形式で学ぶことは有意義であったという。
不適切利用も
近年は、新型コロナの流行でリモート教育が普及し、情報端末を使った授業のニーズが高まっている。しかし、端末の使い過ぎや不適切な利用といったトラブルも起きている。市教育委員会の岩岡寛人教育長は、「子どもたちが主体的に学ぶことが重要」と述べ、端末を使いながらトラブルを知り、活用法を身に着けることが大切と語った。
市とLINEみらい財団は、ネットの適正利用や情報リスクをワーク形成で学べるWEB教材「GIGAワークブックかまくら」を作成。1回のコンテンツは15分で学ぶことができる。情報端末用の教材を準備する教員側の負担も軽減する。今後、市内の小中学校で導入していく。
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