清泉OG「ラ・プーラ・フェンテ」の団長で全日本合唱コンクール（11/20・三重）に出場する 須田 琴子さん 横浜市在住 26歳
一途な気持ちで
○…合唱との出合いは清泉女学院中学１年の時。入学時に見た音楽部のミュージカルに魅了された。「透き通った合唱を聴いたのは初めて。こんな声が出せるのか」と感動した。フルートを習っていたため管弦楽部と迷うも入部を決意。「先生から注意されたことを直すのに必死だった」と合唱強豪校の練習に食らいついた。中学１年の夏には、同学年で数人しか選ばれない大会メンバーにも選出され、合唱に没頭していく。
○…清泉の中学、高校ともに副部長を務め、部内の中心的役割を担った。今でも悔しさがよみがえるのが、中学２年時に経験した県大会での落選。関東大会の常連校で「とにかく悔しかった」と当時を振り返る。自身の代になってからは、一人一人の歌える力を伸ばせるようにと後輩指導にも注力。「１人で歌わせることもありましたね」と苦笑いも、努力が実を結んで中学３年時には全国金賞で日本一に輝いた。
○…清泉女学院ＯＧで構成する「ラ・プーラ・フェンテ」の団長となり４年目。最近の休日は、合唱団の事務作業に明け暮れる。今回の全国大会は、直前の練習場所を探すのに一苦労。「発信履歴が三重県だらけになりました」と手当たり次第に電話をかけ、無事に保育園を借りられた。
○…指導者であり、母親のような存在でもあるのが、中学からの恩師で合唱団を指揮する佐藤美紀子さん。「絶対的存在」と慕う師に「音大行かないの？」と背中を押され、大学は声楽科へ。「自分が特別歌えると思っていなかったので、その言葉はうれしかった」。恩師が作る清泉サウンドの歌い手として誇りと喜びを感じている。「腕が振れなくなるまで続けると仰る先生に、ずっとついていきたい」
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聞き書きボランティアの会 あしあと人にはその人だけの大切な物語があります。その物語を小さな冊子にしたためるボランティアです。 |
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