大船観音寺(岡本)が今年2月から配信を開始したツイッターが、大きな反響を呼んでいる。7月に投稿した「エクセルを教わる僧侶たち。さっぱりわからない」は、これまでに21万9千「いいね」を記録。さらに、10月に投稿した縁結び地蔵尊の隣でまねをして僧侶同士が頬ずりしている内容には、16万6千「いいね」が付いた。SNSに挑戦する僧侶たちに迫った。
バズる―。ツイッターやインスタグラムなどのSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)で、反響が大きい投稿に使われる用語だ。
大船観音寺がツイッターを開設したのは2月。当初はイベント告知や拝観案内、御朱印帳の紹介などの基本情報をメインに投稿していた。
転機が訪れたのは7月。僧職の傍ら、一般企業に勤める僧侶が中心となって、大船観音寺でエクセル講習会を開いた。その光景を目にした職員が、「お坊さんが真剣に取り組んでいる姿が面白い」と反応。僧侶たちがパソコンを見ながら困っている様子を撮影し、「エクセルを教わる僧侶たち。さっぱりわからない」のコメント付きでツイート(投稿)した。
通知が止まらない
エクセルを教わる僧侶たちのツイートは、投稿後すぐに「バズった」。ツイッター利用者が、他人の投稿に好意的な気持ちを示す「いいね」が、相次いで押され、この投稿を自身のアカウントでも表示させ拡散する「リツイート」件数も急上昇。12月時点で21万9千いいねと、3万5千件のリツイートを記録し、フォロワー数も8千を超えた。
当時の状況について、同寺広報担当は「(いいねが押されたことをスマホ上で報告する)通知が止まらなくなり、携帯が壊れるかと思った」と苦笑いし、「こんなに反響が出るとは想像しなかった」と振り返る。
その後も研修先の長野で僧侶同士が頬ずりする画像や、結婚披露宴の出席者が僧侶だらけの様子を投稿。「平和そうでよかったです」や「めっちゃかわいい」といったコメントが寄せられた。
「バズる」投稿を繰り返す大船観音寺だが、他の投稿を参考にしたわけではない。普段の生活で起きる面白いことにアンテナを張り、見つけ次第投稿のイメージを膨らませているという。
広報担当は、「最近は『またあいつらか』と言われるのがうれしい」と話す。ただし、「ふざけすぎると観音様も見ているから」と冷静さも失わない。次回の「バズる」は、もうすぐだ。
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