鎌倉市は2月1日から、妊娠や出産、子育て期までの相談や経済支援を行う「伴走型相談支援及び出産・子育て応援給付金事業」をスタートした。国の方針を受け、鎌倉市でも妊娠時や出産後のケアを手厚くするほか、昨年4月以降に妊娠・出産した家庭を対象に「出産・子育て応援交付金」として現金を給付する。妊娠で5万円、出産で子ども1人につき5万円を支給する。
国は昨年12月、妊婦や子育て家庭が安心して出産・子育てできる環境整備を目的に、相談支援と経済支援を一体的に実施する「出産・子育て応援交付金」を創設。出産や育児に必要な物品購入もしくはサービスを想定し、ポイントやクーポン、現金など給付内容が各自治体で判断できる仕組みとした。
鎌倉市では、経済支援策として現金給付を実施する。支給には2種類あり、妊娠届を提出した妊婦1人あたり5万円を給付する「出産応援ギフト」と、出産した子ども1人につき5万円を給付する「子育て応援ギフト」。子どもが1人生まれた場合は、出産ギフト5万円、子育てギフト5万円の計10万円が、時期は異なるがそれぞれ現金で口座に振り込まれる。
事業スタートの2月1日以降、妊娠や出産した際に給付を受けられるほか、遡って昨年4月から今年1月までに妊娠届を提出したり出産したりした場合も給付対象となる。その期間に妊娠や出産した家庭に対しては、市が2月上旬から案内を郵送し、同封されるアンケートに回答することが給付の要件となる。
妊娠、産後のケア充実へ
新事業では、相談支援の充実も図る。
2月以降の妊娠・出産については、応援ギフトの支給要件にアンケート回答や面談(ライン面談含む)が盛り込まれる。出産ギフトでは妊娠届提出時にアンケートに回答して助産師や保健師と面談、その後に給付金の申請を行う。妊娠8カ月頃には再びアンケートを実施(希望者は面談も)。出産に関する子育てギフトでは、市の乳児全戸訪問の際にアンケートと面談を受けた上で給付申請する。市担当者は、「妊娠中から産後ケアまで、必要な支援やサービスがより届くようにしていきたい」と話す。
応援ギフトに関する問い合わせは、市こども相談課【電話】0467・23・3000。
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