今年1月27日に97歳で亡くなった、鎌倉市名誉市民で直木賞作家の永井路子さんをしのび、鎌倉文学館で追悼展示が始まった。鎌倉を舞台にしたNHK大河ドラマ『草燃える』の原作の1つである『北条政子』の直筆原稿や、直木賞受賞作『炎環』などの著書が展示されている。
永井さんは1925年東京生まれ。小学館で編集に携わりながら、歴史小説の執筆を始めた。62年に鎌倉へ転居し、64年の『炎環』での直木賞受賞をはじめ数々の文学賞を受賞した。79年には、『北条政子』『つわものの賊』『相模のもののふたち』など、鎌倉を舞台とした著書が原作のNHK大河ドラマ『草燃える』が放映された。
鎌倉市では、教育委員会委員として62年から教育行政に携わり、文化講演も行うなど、鎌倉の文化振興に尽力。その功績から、98年に鎌倉市名誉市民となった。
初展示含む80点超
鎌倉文学館では、常設展示室3で追悼展示を3月26日(日)まで行っている。名誉市民となった記念に書き下ろした『思うこと』の直筆原稿や、在りし日の永井さんの写真、読売新聞に連載していた『茜さす』の挿絵原画(川崎鈴彦氏作/初展示)など80点超が展示されている。
鎌倉文学館によれば、10日の展示開始直後から早速各地のファンが訪れており、急きょ用意した永井さんの過去の記念展図録の在庫も約50冊がすぐに売り切れてしまったという。
鎌倉市民は住所のわかるもの提示で入館無料。午前9時から午後4時半(3月は5時)まで。月曜休館。(問)【電話】0467・23・3911
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