市内小中学校が企業や団体とともに、社会課題に基づくプロジェクト型学習などを実践するための寄付金制度「鎌倉スクールコラボファンド」(鎌倉SCF)。鎌倉市は、小中学生に対して社会に開かれた学びの機会を増やしていこうと、民間の協力を得た鎌倉SCF寄付型自動販売機を湘南モノレール・湘南深沢駅に設置した。寄付型自動販売機で商品を購入すると、売上の1%がプロジェクト型学習などに活用される。
市にモノレールら協力
市はこれまでに、鎌倉SCF寄付型自販機を鎌倉生涯学習センター(きらら鎌倉)で試験的に設置した事例はあるが、民間企業とともに設置したのは今回が初。設置にあたり、湘南モノレール(株)が湘南深沢駅の踊り場を提供、飲料自販機と商品はキリンビバレッジ(株)が管理し、市の費用負担はない。
『午後の紅茶』などを扱う鎌倉SCF寄付型自販機では、飲み物を購入するとその売上の1%が鎌倉SCFへ寄付される。市は、自販機を通した寄付額として1カ月あたり500〜600円を見込む。
3者による4月4日の記者会見で、松尾崇市長は「子どもたちの学びを盛り上げていきたい」と語り、湘南モノレール・小川貴司社長も「子どもが健やかに育つために少しでも寄与できたら」とコメントした。
徐々に増加コラボ授業
鎌倉SCFの取り組みは、2021年度からスタート。市民らからの寄付を原資に、市内の小中学校で大学・NPO・企業などとコラボレーションして授業を展開する。例えば昨年度の第一中では、広告の専門家を講師に招いて生徒がキャッチコピーやデザインを学び、防災を啓発するポスターを制作した。この際の講師料として、寄付が充てられた。21年度に2校、22年度には7校の小中学校が鎌倉SCFを活用し、23年度も各校から要望が寄せられている。
市は寄付型自販機を今後増やしていきたい考えで、設置に協力してくれる事業者を募っている。
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