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鎌倉版 公開:2023年5月5日 エリアトップへ

鎌倉のとっておき 〈第146回〉 静御前はどこで舞ったの?

公開:2023年5月5日

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鎌倉まつりの静の舞(市観光協会提供)
鎌倉まつりの静の舞(市観光協会提供)

 「しずやしず しずのをだまきくりかえし 昔を今になすよしもがな」と言えば、誰もが知っている京の白拍子で源義経の愛妾であった静御前の舞いの歌謡です。鼓は工藤祐経、銅拍子は畠山重忠という重鎮が担当し、源頼朝と北条政子の前で舞ったのです。鶴岡八幡宮の巫女さん曰く「観光客の多くの方は、この舞殿で静御前は舞ったと思っている方が多いですね...」。

 毎年4月に開催される鎌倉まつりでは、「静の舞」が確かに舞殿で行われていますが、静御前は当時一体どこで舞ったのか?ここで歴史を少し整理してみましょう。

 1181年源頼朝、由比若宮(元八幡)を現在の若宮あたりに遷座。1186年頼朝に所望され静御前が舞を披露する。1191年若宮も回廊も3月の鎌倉大火で消失。同年頼朝は本宮(上宮)と若宮(下宮)を建立し、現在の原型となる。そして1193年に舞殿を造営する。

 従って、静御前が舞ったときにはまだ舞殿が無かった時なので、正解は若宮の回廊で舞ったということになります。但し、巫女さん曰く「当時の若宮の回廊は今の舞殿あたりにあったそうです...」とのことで、建物は違えどどうもその辺りで舞ったようです。頼朝、政子が見ている前で、義経を恋い慕う気持ちを馳せながら毅然と舞い歌っている静御前、そしてその姿を見て激怒する頼朝、感動し頼朝を諫める政子の姿が目に浮かびます。   九川孝司

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