六地蔵そばの築80年の空き家が、仕事や休憩にも使える図書室「すきま鎌倉店」として5月10日にオープンした。
手がけたのは、古いものや捨てられるものに新たな価値を与えて活用する「アップサイクル」を学ぶアップサイクル大学(茅ヶ崎市)の学生有志。建物内は、廃材を使い、学生自ら改装した。
店名には、30年気づかれなかったこの場所や空き時間をイメージした「隙間」と、好きな時間・空間・仲間の「好き間」の意味を込めた。
本棚は、古い机や化粧台、ワイン箱などでできている。蔵書も出版社で処分されるはずだった廃棄本や、同大学の講師である社会活動家らのおすすめ本が並ぶ。
店のドリンクの一部には、賞味期限内ではあるが、市場に出荷できる期限を越えた商品を使用。コーヒーかすと間伐材の木粉などで作られたカップで提供するなど、随所にアップサイクルの要素が感じられる。
「クラウドファンディングでの支援のほか、座布団を寄付してくれた地元の方もいます。みんなで作り上げた店です」と店長の田中藍奈さん。5月30日(火)には一般の聴講も可能な大学の講義が店で実施される。詳細はインスタグラムで確認を。
店は、由比ガ浜3の1の32の2階。利用料金は席利用の場合、3時間まで1650円。定額利用あり。持ち込み可。午前9時から午後5時まで。火曜定休。(問)【メール】sukima.kamakura@gmail.com
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