大船高校剣道部(中田圭介顧問)の山戸美月さん(3年)が、5月7日まで川崎市内で行われていた「第70回神奈川県高等学校剣道大会」の女子個人で4位に入り、6月2日(金)〜4日(日)に千葉県で開かれる関東大会へ出場する。同校剣道部として、個人戦で県大会を突破したのは1期生・千葉三千子さん(55/旧姓佐藤)以来38年ぶり。現在、千葉さんは同校の外部コーチとして山戸さんら後進の指導にあたっている。
「やっとですね。うれしいです」
大船高校剣道部で3年前から外部コーチを務める千葉さんの表情に、笑顔が広がる。1983年に開校した同校1期生の千葉さんは、小学生、中学生と剣道を続け、高校では入学直後から部員集めのために同級生に声をかけ、夏前に剣道部が発足。その後、千葉さんは2年時の84年夏、3年時の85年夏にインターハイ(全国高校総体)へ出場した。
以来、団体戦では関東大会へ出場することはあったが、個人戦では男女通じて県大会を突破できていなかった。
前へ出て強豪撃破「本当にうれしい」
山戸さんが同校にとって38年ぶりの快挙を達成した県大会女子個人戦には、273人が出場。トーナメント序盤で山戸さんは中学の後輩と対戦し、「調子はあまり良くなかったけれど、後輩には絶対に負けられないと前へ出ていけた」。不調の時は足が止まり、前に出られないという山戸さんだが、後輩との試合での勝利によって、本来の積極的な戦いが戻った。
桐蔭学園や東海大相模といった強豪校の選手相手にも前へ出ていく戦いで面を取り、4位入賞。6位までが出場できる関東大会への切符を手にした。「試合が進むに連れて気持ちも晴れた。本当にうれしいです」(山戸さん)。6月の関東大会では、周囲への感謝を胸に一戦必勝で臨む。
また県大会団体戦でも、山戸さんが主将を務める大船高女子は5位に入り、2年ぶり2回目の関東大会進出。男子は、市内から鎌倉学園高が5位で関東大会へ進んだ。
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