鎌倉市は6月19日、材木座、由比ガ浜、腰越の3つの海水浴場で、マリンスポーツが楽しめる「ソフトボードエリア」を県内で初めて設置する。同エリアは、遊泳場所とは別のスペースで、子どもたちを中心とした初心者向けのマリンスポーツが楽しめる。3海水浴場は、7月1日(土)から8月31日(木)まで開設される。
鎌倉市は、今年3月の市議会で「鎌倉市海水浴場のマナーの向上に関する条例」を一部改正。今年から遊泳場所とは別のエリアで、先端が尖っていない柔らかい素材のサーフボードが使用できるようになる。
今夏に向けて市は、ハード素材のサーフボードの使用許可も検討していたが、今年は安全面を考慮して、試験的にソフトボードのみを認めることとした。エリア内で使用できるのは、サーフィンボードとニッパーボード、本体にフィンが付いたボディーボード。いずれもボードだけが沖に流されないように、足首とボードを結ぶリーシュコードの装着を義務付けている。
ニーズが多様化
ソフトボードエリアの新設について、市は「海水浴の楽しみ方が多様化してきたため」と話す。新型コロナの影響により、海水浴場開設を見送った2020年と21年を機に、利用者から「サーフィンやマリンスポーツを楽しみたい」という声があがっていた。
設置場所は、漁協組合や海の家などの海浜組合、地域住民らと協議を重ねた上で決定。今年は試験運用の第一歩として、小中学生などの初心者でも安心してマリンスポーツが楽しめるエリアとして開設する。海水浴場の開設時間は、午前9時から午後5時まで。
昨年は過去最少
市内3海水浴場における昨年の海水浴客は過去最少の27万7千人で、新型コロナ前の2019年に比べ約7万7千人減少した。新型コロナが5類移行した今年は、昨年以上の海水浴客が見込まれ、市観光課は「海水浴場のにぎわいを維持しつつ、海を身近に感じてもらうきっかけになれば」と期待を寄せる。
鎌倉版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|