小町通りで2019年以来4年ぶりに、七夕の短冊が揺れている。鎌倉小町商店会が夏の風物詩として15年ほど続けてきた七夕イベントだが、新型コロナによって2020年から中止に。昨年は吹き流しと呼ばれる飾りのみを設置し、今年から市民や観光客が願いごとを記入できる短冊を再開した。イベント開催には、コロナ禍で減少した観光客や商店会会員の回復という願いも込められている。
「お客様と楽しい時間を過ごせますように」
「みんなが元気に暮らせますように」
「期末でいい点取れますように」
「彼氏がやせてさらにかっこよくなりますように」
鎌倉小町商店会が6月20日から7月7日まで実施する「小町通り七夕祭り」では、約40カ所に設置した笹に市民や観光客、商店主らの短冊を飾る。短冊はおもちゃのちょっぺ〜や大里書店、セブンイレブンなど小町通り周辺のおよそ40店舗で配布しており、誰でも記入できる。
4年ぶりの短冊復活に、予想以上の反響と驚くのは小町商店会の今雅史会長(74)。「コロナ前までは、短冊の対象は子どもたちを想定していた。しかし今年は、多くの居酒屋が短冊配布に協力してくれているので、大人たちの願いごとが増えた」。2019年までは15店ほどだった短冊配布の協力店が、今年は40店を数える。
コロナ禍で会員減商店会も復活へ
コロナ禍で一時は観光客が減少したが、「人流はコロナ前ぐらいまでに戻ってきた」と今会長。一方で、商店会の会員数はコロナ禍での閉店もあり現在194店に。15年ほど前は260店の会員数を誇ったが、市外からの出店者が増え非会員の割合が拡大した。
ただ、今回のようなイベント復活により、非会員ながら協力してくれる店舗があり、新たに商店会へ入会する動きもある。「コロナ禍からの回復とともに、商店会を前進させていきたい」(今会長)
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