市内山崎の分娩施設「湘南鎌倉バースクリニック」が、来年3月末に閉院する。湘南鎌倉総合病院(岡本)の産科部門から2016年に分離したバースクリニックだが、24年4月以降は再び総合病院へ集約。すべての診療を移行することを、クリニックのホームページ上で公表した。
湘南鎌倉バースクリニックは、手術などによらない出産方法の「自然分娩」に特化した分娩施設として、湘南鎌倉総合病院の産科から分離する形で16年5月に開業。一方の総合病院にも、お産センターや助産師外来、新生児医療を受けられる体制がある。
今回の集約にあたっては、両施設や法人本部の医療法人徳洲会で検討。湘南鎌倉総合病院は、「周産期医療を2カ所に分散させている現状から総合病院へ集約することで、自然分娩から帝王切開へのスムーズな移行や、急なリスク時に対応できるように体制を整備していきたい」と狙いを語る。
これまでのバースクリニックが担ってきたサービスを総合病院でも引き継ぐとし、「自然分娩に加え、計画分娩、無痛分娩など多様なニーズに応えられるようお産センターを発展させていきます」(湘南鎌倉総合病院)。新生児、小児医療を含めた医療体制を整備する計画という。
今後のバースクリニックでの受け入れは、来年1月末までの分娩予定者。産婦健診(2週間健診・1カ月健診)や妊婦健診、予防接種・乳児健診は2月末まで。産後入院や産後ケア事業についても、2月末までに退院する人まで可能。各教室は1月末に終了する。
来春以降は2カ所に
鎌倉市内の分娩施設は近年減少しており、現在は湘南鎌倉バースクリニック、湘南鎌倉総合病院、矢内原医院(大船)の3カ所で、来年4月以降は2カ所になる見通し。
今回のバースクリニックの発表を受け、閉院の中止を求める署名活動がインターネット上で展開されている。
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