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鎌倉版 公開:2023年8月4日 エリアトップへ

「鎌倉好き」のオーケストラ 大学生が発足へ 奏者募集

文化

公開:2023年8月4日

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プロジェクト代表の阿部さん
プロジェクト代表の阿部さん

 「鎌倉が好き」な人による管弦楽団「カマクラシックオーケストラ」を発足すべく、長谷在住の阿部晶太郎さん(大学2年)が奔走している。目指すのは、来年2月24日(土)に鎌倉芸術館で予定するデビュー公演だ。現在、弦楽器奏者が足りておらず、引き続き参加者を募っている。

 幼い頃から両親の影響でクラシックをよく聞いていたという阿部さん。4歳からはピアノを、中学でアルトサックス、高校からコントラバスを演奏し、コンサートにもよく足を運んだ。

 指揮も好きで、合唱コンクールや、自身が通う早稲田大学の吹奏楽団でタクトを振ったことも。憧れているのは、地方楽団を国際レベルにまで飛躍させた指揮者のサイモン・ラトルだ。

 オーケストラ発足を夢見て動き出したのは、昨秋。大学入学を機に、都内での寮生活を始めたが、地域の人との交流もなく、知り合いといえる人もいなかった。「鎌倉なら街を歩いていれば、知り合いに会って声をかけられる。この街の良さを改めて感じた」

 さらに、鎌倉はジュニアやアマチュアオーケストラなどで、クラシックに親しんでいる人が多い。一方で、「市民」や「学生」などの枠にとらわれず、「この地域が好き」という人が集まる楽団は少ないと感じ、新たな枠組みとして発足を決意した。

 オーケストラのほか、コンサート企画なども含めて取り組みたいと「カマクラシックプロジェクト」と冠し、SNSで立ち上げメンバーを募った。鎌倉出身・在住ではないが、学生を応援したい社会人や起業家の高校生など、さまざまな鎌倉好き、クラシック好きが興味を持ち集まった。

想像以上の需要

 発足にあたり、SNSを通じて演奏者を募集したところ、管楽器や指揮者の応募が殺到。オーケストラの場合、管楽器は各パート2〜3人ほど、指揮者は1人と枠が少ないことから、演奏の場を求める音大生などの需要が高いという。

 一方で、苦戦中なのが弦楽器だ。バイオリンを中心に、ビオラ、チェロの奏者が不足している。練習頻度は月2回程度。「現状の参加者35人は、小学5年生から50代まで幅広い。60人くらいを目指しているので、レベルは気にせずに参加してほしい」(阿部さん)

 来年2月の演目は、山田耕筰『序曲ニ長調』、モーツァルト『ピアノ協奏曲第20番 K.466』、ブラームス『交響曲第2番ニ長調 Op.73』を予定。

 運営や協賛などでの協力者も募集中。詳細は、プロジェクトのSNSへ。(問)【メール】kamaclassic2022@gmail.com

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