不登校状態を起因とした孤立を防ぐことを目的に、鎌倉市は9月1日から、児童・生徒がフリースクールやフリースぺースを利用する際の経費の一部を補助する。市によると、フリースクールの補助金制度導入は県内で初めて。補助額は利用料の3分の1とし、1カ月あたりの上限は1万円。
不登校の児童・生徒が増加傾向にあるのを背景に、市は居場所の確保に向けた支援を検討してきた。補助金制度の導入を発表した8月1日の定例会見で、松尾崇市長は「不登校になる理由はさまざま。それぞれに合った居場所を見つけてほしい」と思いを述べた。
市が9月からスタートさせる「鎌倉市フリースクール等利用児童生徒支援補助金」の対象は、市内在住の小学生・中学生・高校生の保護者。1人あたりの補助金額は、1カ月につき利用料などの3分の1の額とし、1万円を上限とする。国の調査では、利用料の月額平均は3万3000円ほどとされている。児童・生徒が通うフリースクールは、市内の施設に限らない。
小・中・高校生推定で360人
市によると、不登校状態にある児童・生徒数は2021年度に市立小学校で114人、市立中学校で173人、さらに高校生などを含めると推定で350〜360人。そのうち、今年度の制度利用は50人ほどを見込み、予算規模は600万円。
1日から受付を開始。今年度分については、10月31日までの申請に限り、4月分から受給することができる。申請方法は、市ホームぺージから申請書をダウンロードし申し込みを。申請書は、市青少年課窓口などでも受け取ることができる。
問い合わせは市青少年課【電話】0467・61・3886。
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