鎌倉市と江ノ島電鉄(株)は9月1日から、バスケアニメ『スラムダンク』のオープニングに登場する江ノ電・鎌倉高校前駅そばの踏切で、これまで休日に限っていた交通誘導員の配置を平日にも拡大した。昨年12月に映画の上映が始まり、踏切には国内外の観光客が連日訪れ混雑が常態化。市は交通誘導員の配置拡大で、安全確保を図る。
スラムダンクの「聖地」として知られる鎌倉高校前駅そばの踏切。先月まで上映された映画の影響や、新型コロナの5類移行、入国制限の解除などにより、踏切には国内外から多くの観光客が訪れている。
観光客増加の対策として、市と江ノ電は費用負担を折半し、2017年から警備員1人を踏切付近に配置。主に土日や大型連休、中国の祝日に合わせて配置していたが、最近では平日の混雑も目立つようになり、9月から平日も1人配することとした。市担当課は、「平日にも配置することで交通安全の確保に努める」と話す。
踏切周辺に住む70代男性は、「対策にやっと動きがあった。平日の警備員配置は安全面でも頼りになる」と話した。
さらなる対策協議へ
警備員を配置しているものの、踏切付近では車道に出ての撮影や違法駐車などの問題が頻発。踏切周辺に関する警察への通報件数は5月に6件、6月19件、7月37件、8月40件と月を追うごとに増加している。
現状を踏まえて市は、江ノ電と警察、周辺自治会が参加する意見交換会を10月に実施予定。問題点の共有を図り、今後のさらなる対策を協議していく。
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