神奈川県高校野球秋季県大会が10月1日まで、県内各地で開催され、鎌倉学園高校が3年ぶりのベスト4進出を果たした。地区大会から勝ち上がってきた同校は、ノーシードながら県大会で強豪校を次々に撃破。9月30日の準決勝では桐光学園に1対7で敗れ、関東大会出場をあと一歩のところで逃した。
来春の甲子園選抜大会出場につながる関東大会への切符をかけた準決勝は、会場のサーティーフォー保土ケ谷球場での注目カードに、立ち見がでるほどの観客がつめかけた。
試合は序盤から桐光学園のペースで進み、鎌学は4回までに4点リードされる苦しい展開。それでもエースの面本和輝投手(2年)が、ピンチを内野ゴロや三振で凌ぎ、5〜7回を無失点で切り抜ける。
しかし8回表、ヒットや連続四球などで追加点を許して0対6に。2番手として無死満塁でマウンドに立った鎌田凛太郎投手(2年)が、1点を奪われるも2奪三振などで好リリーフを見せた。
鎌学は8回裏、2死満塁のチャンスを作り、5番横田恭平選手(1年)が、レフト前ヒットで1点を返した。「チーム全員でつないできたので打ちたかった」
夏までの悔しさ糧に
1962年春と69年春に、甲子園出場経験がある鎌学。関東大会出場にあと一歩のところで敗れ、竹内智一監督(42)は、「桐光学園は強かった。しかし、自分たちも実力以上のプレーを出すことができた」と今大会を振り返った。
今年の同校は、春が地区大会止まり、夏が県3回戦敗退で、力を発揮できずに終わっていた。しかし今大会は、3回戦の相洋、4回戦の日大、準々決勝の横浜創学館と強豪校を次々に破り、準優勝した2020年以来3年ぶりのベスト4進出を果たした。
竹内監督は、「3年生との悔しい思いを、1・2年生が力に変えてくれた。選手たちを労いたい」と話した。面本主将は、「自分に厳しくすることでレベルアップしていきたい」と話し先を見据えた。
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