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公開日:2023.11.10

「観光公害」解消へ議論
鎌倉、藤沢市と国が協議会

  • 国と自治体関係者、交通事業者が参加した協議会の様子

 観光客が過度に集中することによる混雑やマナー違反といった「オーバーツーリズム」(観光公害)の問題解消に向け、国と鎌倉、藤沢両市はこのほど、協議会を発足させた。11月6日、初会合が藤沢市役所で開かれ、人気アニメゆかりの聖地や観光スポットでの現状などを共有。今後、来春の大型連休に向けて新たな未然防止や抑制策を検討するとしている。

 国土交通省関東運輸局が主催し、会合には国、鎌倉、藤沢両市の観光担当、交通事業者など20人が出席。関東運輸局の岡村清二観光部長は直近の観光需要について、「急速な回復に伴い一部地域では住民生活への影響のみならず、旅行者の満足度低下にもつながる懸念が生じている」と説明。関係者間で課題の共有を図る必要性を示した。

 鎌倉市はアニメ「スラムダンク」の影響で、鎌倉高校前駅の踏切で観光客が写真撮影目的で車道に滞留したり、ごみを捨てたりする人がいることが問題と説明。警備員を平日にも配置していることなどを報告した。鎌倉市の永野英樹市民防災部長は「オーバーツーリズム対策は長年取り組んできたが、解消には至っていない。全国の情報を共有しながら協議会を有意義なものにしていきたい」と述べた。

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