鎌倉女子大学中等部・高等部のマーチングバンド部が、11月11日に埼玉県で開催された「第58回マーチングバンド関東大会」の小編成部門で金賞を受賞し、同部門の最高賞にあたる市長賞も獲得した。12月10日(日)に同県で行われる「第51回マーチングバンド全国大会」に駒を進め、最高賞獲得を目指す。
鎌倉女子中・高の部員たちが、全国大会出場を知ったのは、大会を終えバスで学校に到着してから。大会成績は当日夜にウェブ上で公表されるため、顧問の大山明生教諭(48)が部員たちの前で最初に発表するのが恒例となっている。8年連続36回目の全国出場を聞いた部員たちは、歓声をあげて喜んだ。
中学・高校の6学年で53人が所属する同校マーチングバンド部。今年は54人以下で構成される小編成の部に出場した。主将の百瀬采央さん(高3)は、「自分たちの代でも全国に絶対行きたいと思っていたのでうれしい」と笑みがこぼれる。演奏中に指揮を振りながらメンバーに合図を出すドラムメジャーの齋藤花怜さん(高3)も、「全国への切符は3枠で、大会前から不安だった。今はほっとしている」と話した。
今年は、久しぶりに新型コロナ流行前と同じ練習量をこなせたという同校。しかし、部を率いて25年目の大山教諭は「どこか乗り切れていない印象だった」と、今年の仕上がり具合に不安を感じていた。それでも初戦の県大会を終えると、部員間で自発的な意見が出るようになり、音と動きに変化が生まれる。関東大会直前に組んだ3泊4日の合宿で最終調整を経て、納得のいく演奏ができたことが結果につながった。
「花を咲かせる」
演奏時間の7分30秒に込めるテーマは、「鉄の世界から花が咲き誇る世界へ」。無機質な状態から花が咲き始め、やがて満開を迎える。クライマックスでは、NHKの東日本大震災復興支援ソングとして知られる『花は咲く』を選曲し、盛り上がりを伝える。
同校が全国大会で狙うのは小編成部門での最高賞。百瀬さんは「みんなで積み上げてきた成果を発揮したい」と話し、齋藤さんは「演奏を楽しみながら、小編成での1位を目指したい」と意気込んだ。
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