JR鎌倉駅の構内放送で、「マナーアップリレー」と題した新しい取り組みが行われている。鎌倉にゆかりのある人が月替わりで登場し、駅を訪れる観光客に向け、放送を通じてマナー向上を呼びかけている。
JR鎌倉駅がマナーアップリレーを始めたのは、オーバーツーリズム(観光公害)の対策として。新型コロナの5類移行により駅利用者が増え、観光客らに対するマナー啓発の一手として企画した。
放送では、鎌倉にゆかりのある人たちがアナウンスを担当する。今年8月の松尾崇市長を皮切りに、サッカーチーム鎌倉インテルのメンバー(9月)、鎌倉が舞台のアニメ『オチビサン』の声優(10月)、鎌倉エフエム放送の朝比奈惠温(えおん)社長(11月)、防犯団体鎌倉ガーディアンズの大津定博代表(12月)が月替わりで登場。ごみのポイ捨てや喫煙、食べ歩きに関する内容を収録し、観光客のマナー向上を図っている。
依田恵美駅長(49)は、「観光客の入口となる駅は、マナーを呼びかけるのに最適な場所。地域一体で向上に努めていきたい」と話す。
駅員が出演交渉
地域とタイアップした取り組みを積極的に続けるJR鎌倉駅。マナーアップリレーは、普段は窓口や改札で業務にあたる6人でプロジェクトチームを結成し、出演依頼や日程調整、収録までを駅員主体で行う。五十嵐真由美さん(44)は「初めての経験で苦労もあるが、地域と関わる貴重な機会」と話し、古屋淳一さん(46)も「快く協力してくれることがうれしい」とやりがいを感じている。
放送は1回45秒間で、日中時間帯に15分〜30分おきに流れる。来月のゲストは、華道家の假屋崎省吾さんを予定。
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