鎌倉に密着した環境活動・地域振興に取り組む学生団体「ニューコロンブス」が新たなエコ事業に3月から挑戦する。屋根付きの3人乗り自転車で鎌倉の街を回り、店などで出るペットボトルのキャップを回収し、小物などに生まれ変わらせるのが目標だ。
鎌倉在住の学生を中心に、100人超が所属するニューコロンブス。これまでにもビーチクリーンで集めたマイクロプラスチックでのキーホルダー作り、廃棄されるおからを使ったナゲットの考案など、「捨てられるもの」に新たな価値を与えるアップサイクルに取り組んできた。
今回は、産業機械の輸入を行う(株)湘南貿易(横浜市)の協力を得て、仏製の大型自転車と、プラスチックを粉砕・溶解・成型する機器を借り、街で回収したペットボトルのキャップを使った小物作りを目指す。
「鎌倉のごみを新しいものに変えて鎌倉へ還元したい。数千個集まれば、ベンチなどの大きなものも作れるはず」と同団体の池田大和さん(19)。メンバーの松山亮翔さん(16)は、「この自転車は、フランスでタクシーや運搬などに使っているそう。大きいのでこぐにはコツがいりますが、CO2を排出しないので環境にもいいです」と語る。車体には広告も掲載できるようになっている。
3〜5月は街中を走るルートなどを検討し、6〜9月に協力店舗を探しつつ回収に進む予定。協力店は、キャップの排出が多いと想定される飲食店などに呼びかける予定だが、「協力が得られれば、公共施設などにも回収箱を置かせてもらい、個人参加もできるようにしたい」と池田さん。
鎌倉の交通事情に配慮し、回収は平日に行い、休日は車体の展示で啓発につなげたい考えだ。
詳細・問い合わせは、同団体ホームページへ。
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