3月末の閉院を発表していた分娩・産後ケア施設の「湘南鎌倉バースクリニック」(市内山崎)が、産後ケア部門のみを残す形で4月以降も運営を継続することになった。新たな施設名は「湘南鎌倉助産院・産後ケアセンター(バースホーム湘南鎌倉)」。分娩部門については、グループの湘南鎌倉総合病院(岡本)へ集約する。
2016年に開業したバースクリニックは昨年6月、同クリニックや湘南鎌倉総合病院、法人本部の医療法人徳洲会による検討の結果、24年3月末で閉院すると発表していた。その際、グループの湘南鎌倉総合病院でもお産センターや助産師外来、新生児医療を受けられることから、周産期医療を2カ所から1カ所へと集約し、体制を整備していくとしていた。
発表後、インターネット上などでは閉院見直しを求める声があがり、バースクリニック利用者や助産師でつくる「鎌倉ママの会」の署名活動には4000筆以上が集まっていた。
分娩は湘鎌へ集約
閉院から一転、施設は4月以降も運営を継続。分娩部門は当初の予定通り湘南鎌倉総合病院へ集約され、新たなバースホーム湘南鎌倉は産後ケアに特化した施設としてリニューアルする。
今後のサービスは、産後早期から4カ月までを対象にした日帰りや宿泊での入院を受け入れ。湘南鎌倉総合病院での出産後にバースホームへ転院したり、他の病院で出産して一時帰宅後に産後ケアとして同ホームを利用したりすることができる。また、訪問ケアも予定。同施設は引き続き、鎌倉市が利用料を補助する対象になる。
ほかにも、健診や母乳外来、育児サロンを実施。松本智恵施設長は、「お母さん、赤ちゃん、家族が利用しやすい場所として、ニーズを掴みながらママを1人にしない育児へサポートしていきたい」と語る。
4月以降、鎌倉市内の分娩施設は湘南鎌倉総合病院と矢内原医院の2カ所になる。
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