稲村ガ崎在住で、東京大学大学院1年の柳澤球大朗さん(22)が、今年10月にアルゼンチンで開催されるヨットの世界選手権出場が決まった。昨年の全日本選手権の結果を踏まえ、柳澤さんに今春、2人乗り種目「スナイプ」の日本代表選出という吉報が届いた。
東京大学ヨット部の柳澤さんは、学生や社会人が参加した昨年8月の「全日本スナイプ級ヨット選手権」に挑み、70ペア中23位に。その結果をもとに選考され、学生ペアとしては唯一、「スナイプ・ワールド・チャンピオンシップ」の日本代表に選ばれた。2年に1度の世界最高峰の大会を前に、「世界がどんなものか、すごいわくわくする」と目を輝かせる。
未経験から飛躍
高校までサッカー部だった柳澤さんが、ヨットを始めたのは大学2年。進学時の2020年春は新型コロナが蔓延し、リモート授業を自宅で受けていた。気晴らしに家から近い海へ足を運ぶ中でマリンスポーツに興味が湧き、大学に部活があるヨットを選んだ。
東大ヨット部に入部後は、2人乗りのスナイプを専門種目に。他の種目に比べスピードが出づらく混戦になりやすいため、戦術が勝敗を大きく左右する。また、柳澤さんは船の前に乗るクルーというポジションで、レース中も海面の状況を見て戦略を練ることが求められる。「だからこそおもしろい」。未経験ながら、3年生からレギュラーの座を掴んだ。
世界選手権には、大学の同期・西尾拓大さん(23)と参加。「スナイプを始めたのは、西尾にその魅力を熱く語られたから。2人で世界の20番以内を目指したい」(柳澤さん)
大学院生の2人は、世界選手権の渡航費や用具代の支援を求め、クラウドファンディングを5月17日から実施する。
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