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鎌倉のとっておき 〈第164回〉 かまくら花めぐり(円覚寺:夏から)

公開:2024年6月28日

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円覚寺の紅葉
円覚寺の紅葉

 雨の季節には紫陽花。山門や仏殿周辺で、ライトブルーや薄紅色など色鮮やかな花々を咲かせてくれる。仏日庵(ぶつにちあん)では、開基廟(かいきびょう)の傍で青い額紫陽花が清楚に咲く。またここでは、魯迅が寄贈した泰山木(たいざんぼく)が真っ白な花を開く。この時期には、クリーム色の唐種小賀玉(からたねおがたま)も咲き、秋にはオレンジ色の実を結ぶ。かたや龍隠庵(りゅういんあん)の岩壁では、薄紫色の可憐な岩煙草が花を開き、盛夏を迎えると、仏日庵の百日紅(さるすべり)が沢山のピンク色の花を付ける。

 秋風が吹く頃には酔芙蓉(すいふよう)。選仏場(せんぶつじょう)の傍で白やピンクの花を咲かせる。境内の其処此処では、紅白に加え、黄色の彼岸花が目を楽しませてくれる。また黄梅院(おうばいいん)の参道では、白く素朴な茶の花も見られる。季節が進むと、白やピンクの秋明菊が仏日庵や黄梅院の境内で風に揺れ、金木犀(きんもくせい)も秋の甘い香りを漂わせる。

 初冬の頃には、妙香池(みょうこうち)に続く垣根で、白や薄紅色の山茶花(さざんか)が咲き始める。また仏殿周辺では、石蕗(つわぶき)が楚々とした黄色い花を付ける。そして紅葉(もみじ)。総門周辺はじめ多くの塔頭(たっちゅう)で、赤やオレンジ、黄色の美しい紅葉(こうよう)を目にすることができる。特に続燈庵(ぞくとうあん)の参道では、紅葉(もみじ)の赤と銀杏(いちょう)の黄色とのコントラストが美しい。

 開山・無学祖元(むがくそげん)禅師の法話を聞こうと、白鹿も集まったという伝説の残る瑞鹿山(ずいろくさん)・円覚寺。鎌倉五山の第二位、老師の法話もありがたい、伝統と格式を有する名刹である。

石塚裕之

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