2019年を最後に、子どもの担ぎ手たちによって揺れ動かされることのない扇ガ谷の神輿。新型コロナの影響で子ども神輿を含めた夏祭りの中止が続いた。そして昨年には、イベントを主催していた自治町内会の実行委員会が解散してしまった。再び子ども神輿を-。有志の住民が動き、7月6日、夏祭りが復活した。
鎌倉駅から歩いて10分ほどの八坂大神で、5年ぶりに開かれた「扇ガ谷まつり」。囃子の音色が響き渡り、ヨーヨー釣りや輪投げ、フリーマーケットが会場ににぎわいをもたらし、訪れた人々は地域交流を図りながら夏のひと時を楽しんだ。子ども神輿は以前のように巡行とまではいかなかったものの、保管する神輿蔵から5年ぶりに出し、展示された。
扇ガ谷まつりは、19年まで4つの自治町内会から成る実行委員会が主催していたが、家庭環境の変化などでメンバーの活動継続が難しくなったため、実行委は昨夏に解散。それを受けて、コロナ禍で止まってしまった地域の祭りを再開させようと、住民有志による実行委員会「扇ガ谷お祭りやろう会」が新たに発足。これまで中心を担ってきた自治町内会が協力する形へと変わった。
来年は必ず巡行を
昨秋から有志20人以上で会議やLINEグループを通じて意見を交わし、開催へ準備を進めてきた。その一人の中津秀之さん(62)は、「想像以上に人が来てくれた。来年こそ、メインの子ども神輿で地域を練り歩きたい」と語った。展示された神輿に小学生たちも、「担ぎたい」と目を輝かせていた。
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