夏の風物詩として、2013年から1日のみ開催してきた「鎌倉 浜の盆踊り大会」。回数を重ねるごとに増加する来場者に、「都合が悪くて行けなかった」という声に応える形で今夏は3日間開催に拡大した。7月27日(土)にはこれまでと同じ中央海水浴場(由比ガ浜と材木座の間)で実施し、8月は10日(土)に材木座海岸、24日(土)に由比ヶ浜海岸。音頭に合わせた盆踊りが鎌倉海岸を彩る。
コロナ禍により、4年ぶりに開催した昨年の浜の盆踊りには、約5000人が来場した。海の家を経営し、実行委員長を務めてきた松石健宏さん(61・由比ガ浜在住)は、「これまで櫓(やぐら)の周りで踊るのは三重ほどの輪だったのが、昨年は五重になってびっくり」と振り返る。1日の開催では都合によって来られないという声もあり、9回目の今回は初めて開催を拡大した。
2013年の鎌倉海水浴場開設130年を機に、海水浴場関係者が立ち上げた盆踊り大会。かつては役者として映画『湘南爆走族』(1987年)の中心役で出演するなど、表現することが好きな松石さんのアイデアだ。
テーマは「鎮魂」
元来、盆踊りは盆の時期に先祖を供養する行事。「東日本大震災(2011年)で多くの犠牲者が出て、鎌倉もかつて武士の犠牲者が出た場所。鎮魂するために盆踊りがいいと思った」(松石さん)
27日は、踊る前に市内僧侶たちが浜辺に集って読経し、誰でも焼香することができる。その後、地元団体「イマジン盆踊り部」の生演奏に合わせて、1時間半にわたって盆踊りが行われる。8月の2会場は、生演奏ではなく音源。開催を前に松石さんは、「感謝と笑顔の行事。子どもからお年寄りまでが、浜へ来る機会になればうれしい」。
入場無料、荒天中止。中央海水浴場は27日午後3時30分〜7時50分、材木座は8月10日午後5時〜7時50分、由比ヶ浜24日午後3時〜7時50分。名入り提灯の協賛(グッズ付あり)、ボランティア募集中。詳細はホームページ。(問)【携帯電話】080・2152・0407
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