今泉台町内会館で活動する女声合唱団「鎌倉湖畔コーラス」が、7月6〜7日に行われた「第47回全日本おかあさんコーラス関東支部大会」で21年ぶり2度目の優良賞を受賞した。1983年、今泉台で子育て中の母親らが団を立ち上げて40年超。当時からの団員も多く在籍し、最年長は88歳だが「若く美しい歌声」を磨き続けている。
子ども会の母親クラブの活動の1つとして始まった鎌倉湖畔コーラス。25人が在籍する同団は、今も昔も団員のほとんどが今泉台の女性。中には、団に入りたくて市外から通う人もいる。
毎週水曜日、今泉町内会館に集い、この数年は新たに迎えた指揮者の中原勇希さん、月1回のボイストレーニングを担当する田村幸代さん、長年ピアノ伴奏で支える吉田さつきさんと歌声を磨いている。
常任指揮者不在も「まさか」の受賞
7日に出場した関東支部大会で21年ぶり2度目の優良賞を受賞した同団だが、実は常任指揮者の中原さんが当日出演できず、代理の指揮者と共に舞台に立っていた。
「大会直前に2回、短時間で代理の先生と合わせただけだったんです」と振り返るのは、団長の本坂美奈子さん(81)。
それでも舞台では、練習の成果を存分に発揮し、楽曲「はっか草〜女声合唱とピアノのための組曲『みやこわすれ』より」を歌い上げた。本坂団長は「まさか優良賞とは思ってもいなかったけど、審査員もすごくほめてくれていたからきっと上手かったのよ」とにこやか。団員からは出演後、「観客の方に呼び止められて、『泣きました』と言われた」という声も上がった。
「目標は高く、練習は楽しく」と掲げる通り、普段の練習は和気あいあいとした雰囲気。活動が日々の楽しみになっている人が多い。
指揮者の中原さんが 「団員が元来持つ深みのある声に、練習で目指してきた明るい声が合わさり、団の持ち味になっている」と評する通り、「先生の指導のおかげか、最近歌声が若返った」と実感する団員も。「まだ発展途上。伸びしろもある。皆さん長生きしましょ」。本坂団長の呼びかけに団員は笑顔と拍手で応えた。
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