日米学童親善野球大会(8月10、11日・笛田公園)を企画した 藤田 俊之さん 植木在住 57歳
鎌倉に根付きたい
○…18チームが加盟する鎌倉市学童野球連盟の副理事長で、8月10・11日に控える日米学童親善野球大会の初開催に向けて奔走する。きっかけは、日米野球交流150周年を翌年に控えた一昨年。七里ガ浜小出身で、日米野球外交を研究するウィリアム・アンド・メアリー大学の北村洋准教授から、来日するバージニア州の少年野球チームと交流できないか相談を受けた。学童連盟はオールスターを結成し、40人を選抜。10日間の滞在期間では野球に留まらず、鎌倉の名所や旧跡巡り、プロ野球観戦、ホームステイの実施など、幅広い文化交流を企画する。「良い思い出を作ってもらいたい」と意気込む。
○…埼玉県出身。元野球少年で、真冬の朝6時からの厳しい練習が記憶に残る。息子も小学2年で野球を始め、自身もコーチに就任し、仕事前の早朝には親子で練習に打ち込んだ。息子が中学に上がると学童連盟の審判を務め、市内の小中学生の大会に関わるように。10年以上にわたり球児の活躍を見守ってきたが、実は「息子のプレーを間近で見られる誘惑にも負けた」と始めた理由を打ち明ける。
○…「ヒリヒリとした独特な緊張感は、普段の生活で味わえない」。野球の審判は重圧ものしかかるが、それが魅力と捉える。「満点がなく、毎回課題がでるのが面白い」。完璧な審判を日々追求することが、やりがいになっている。
○…鎌倉出身ではないため地元の人が羨ましく、「鎌倉に根付きたい」とかねてから思っていた。今では、子どもたちから「審判の人だ」と声をかけられ、「自分のことを知ってもらえるのがうれしい」と目を細める。日米野球交流の舵取り役を務める今夏、鎌倉に新たな1ページを刻みたい。
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