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鎌倉版 公開:2024年8月9日 エリアトップへ

「鎌倉浜の盆踊り大会」の実行委員長を務める 松石 健宏さん 由比ガ浜在住 61歳

公開:2024年8月9日

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松石 健宏さん

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 ○…今夏から3日間開催に拡大した「鎌倉浜の盆踊り大会」。7月27日にはこれまでと同じ中央海水浴場で行い、8月には新たに実施する材木座海岸(10日)、由比ヶ浜海岸(24日)が控える。「おかげさまで参加者が年々増え、1日のみの開催では来られない人もいたので3回に拡大。子どもからおじいちゃんおばあちゃんまで、親子3世代が集う場になれば」と思いを語る。

 ○…近年、各地で盆踊りが活況を呈す中、浜の盆踊りはイベントとしてではなく、「鎮魂」の行事として2013年から続けてきた。「盆踊り本来の目的は先祖の供養。中央に設置する櫓(やぐら)から魂が帰っていく。先祖への感謝を忘れないでほしい」。自身にとっても、今年は特別だ。2月に最愛のパートナーを病気で亡くし、迎える初盆。7月の中央海水浴場での浜の盆踊りでは、「妻のことを考えながら櫓を眺めていました」。終了後、会場に1人残り成仏を願いながら海へ散骨した。

 ○…熊本生まれ。中学時代にスカウトされ、モデル活動をスタート。上京し、知人の紹介で18歳から関口宏さんの付き人を経験。芸能事務所へ在籍し、23歳のときに転機が訪れる。映画『湘南爆走族』のオーディションに参加し、メインキャスト5人の中に選ばれた。その時撮影で訪れた鎌倉が、「落ち着き、ほっとした」。33歳で鎌倉へ移住した。48歳で役者を廃業し、並行して海の家を昨年まで経営していた。

 ○…熊本県人の気質を表す「肥後もっこす」。頑固の意だが、「こだわりは強い」と自身を表現する。武士が亡くなった地で、東日本大震災後に立案した浜の盆踊り。「単なるイベントならやらない。鎮魂と、笑顔になれる場でありたい」。さぁ浜へ降りよう。

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