鎌倉市教育委員会が来年4月に開校を予定する中学生の学びの多様化学校(不登校特例校)の説明会が、8月18・19日に御成小学校で開かれ、転入学を検討する児童・生徒73人とその保護者が参加した。新設の「鎌倉市立由比ガ浜中学校(仮称)」は、江ノ電・由比ガ浜駅徒歩2分の場所(由比ガ浜3丁目9番)に2階建で建設される。
不登校の子どもの増加を背景に、市教委が計画する学びの多様化学校。近隣の御成中の「分校」として、定員は1学年10人ずつの計30人を想定する。2日間開催された説明会は学校定員を大きく上回り、在籍する中学校からの転入や、小学校卒業後の進路として検討する小学5年〜中学2年の児童・生徒73人が参加した。
会場では高橋洋平教育長らが、「自分らしく学び、自分らしく成長できる学校」のビジョンを説明。年間授業数は既存中学の1015時間から減らして770時間と自分のペースで学べる教育課程、生徒30人に対して教員・スクールカウンセラーなど10人ほどのスタッフ配置、市が行う探究学習「ULTLAプログラム」の要素を取り入れた新教科を設ける方針が伝えられた。
参加した子どもは「授業がおもしろそう」「楽しそう。学校に行って友達をつくりたい」と語り、保護者からは「子どもに合わせた考え方がいい」「(不登校で受けていない授業の)学び直しがありがたい」という声が聞かれた。市教委はフリースクール、教育支援教室ひだまりなども含め、「選択肢の1つになれば」と期待を口にする。
来春の転入学者は、面談や検討委員会を経て2月までに決まる。
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