知的障害や精神障害のある人がアーティストとして創作活動に励む、就労継続支援B型事業所「道工房」(小町)。新たな試みとして、個人や企業が気に入った作品・作家に賞金つきの賞を贈る「私の一押し展」を企画した。工賃(給料)と作家の自信をアップさせるのが狙いで、開催前日の9月4日(水)まで協賛者を募集している。
道工房には、約40人の作家が所属。2012年の開設以来、作家ごとに異なる画風や色使い、画材で独創性あふれる作品を制作している。
これまでテーマを設けた作品展や所属作家の個展などを数多く開催。原画やポストカードなどの販売、展示作品に添えた投げ銭ボックス、リーフレットのデザイン受注、作品レンタルなど、さまざまな形で作家の工賃を確保してきた。
作家の工賃が課題
開設から12年が経ち、道工房に通所したいという人も増加。道工房を運営するNPO法人道の岩立実勇理事長によれば、アートでの工賃アップは簡単ではなく、「収益から作家に分ける工賃も1人あたりの金額が減ってきている。どうにかしたい」と協賛企画を考えついたという。
また、作家の中には公募展などで受賞する人もいるが、全員が経験できることではない。この協賛賞が励みになり、応援する人がいると感じることで自信にもつながるのではと岩立理事長。
賞を授与できる協賛は個人が千円〜、企業・団体が3千円〜で、現金のほか商品券や図書券などの金券でも可能。匿名やニックネームでも協賛できる。協賛者は、会場やウェブ上で「一押し」作品を選ぶことができる。
展示は9月5日〜
作品展には、作家自身が選んだ「一押し」が出品される。協賛者でなくても鑑賞・投票可能。作品ごとに投げ銭ボックスも設置予定。会場は、若宮大路沿いの道ギャラリー(雪ノ下1の9の24小池ビル1階)。会期は、9月5日(木)から24日(火)まで。水曜休廊。平日は正午から、土日祝は午前11時から。いずれも午後4時まで。
協賛や作品展についての問い合わせは、道工房【電話】0467・23・8772または【メール】office@kamakura-michi.com。
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