「オクトーバーフェスト鎌倉」（10／５〜・市役所）の実行委員長を務める 伊藤 達さん 城廻在住 38歳
誰かのために動くのみ
○…「鎌倉の街のために」-。遡ること18年前、新成人代表として式典に登壇した際、この思いを述べた。月日を経て、鎌倉の秋の恒例イベントとして定着するビールの祭典「オクトーバーフェスト鎌倉」の実行委員長を務める。身を置く鎌倉商工会議所青年部が主催して10回目の今年は、市役所駐車場で10月５・６日に実施。「来場者の喜ぶ顔がたくさん見れるよう準備を進めています」と言い、多忙な中にも充実感が漂う。
○…会場では県内外11のクラフトビールに加え、地元を中心としたフード22店、さらにはキッチンカー４台と過去最多の出店を予定する。イベントの目的である地域振興に関しては、収益の一部を鎌倉の次世代を担う子どもたちのために寄付する。「飲めば飲むだけ寄付にまわり、街のためになる」と一人でも多くの来場を願う。また、今回最もこだわったのが達成感の創出。中学生を対象に運営メンバーを公募し、８人が集まった。当日は生徒たちが企画したブースを、自分たちで運営してもらう。
○…実家は鶴岡八幡宮近くのそば店。進学した平塚農業高校（現平塚農商）の在学中に造園に魅かれ、卒業後に地元の植木業者へ就職。27歳で独立して、今は３人の従業員を抱える（株）植達（雪ノ下）の社長だ。個人宅や寺を現場に、「庭木の手入れから砂利、花、ウッドデッキ、駐車場と庭に関わることなら何でも。特に観光客も訪れる寺では、参拝者が庭の写真をＳＮＳにあげているのを見るとうれしい」。妻、息子２人との新居でも、これから庭づくりに本腰を入れていく。
○…頼まれたら断らない。なぜなら、「何かをやれば、誰かが喜んでくれる」。鎌倉の未来のため、誰かのためにイベントを成功へと導く。
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