「きらら」の通称で親しまれ、市民がサークル活動や発表の場として利用する生涯学習センター。鎌倉、腰越、深沢、大船、玉縄の5カ所すべての施設で、来年9月から「利用時間区分」が再び変更となる。
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鎌倉市議会で10月2日、市がきららの時間区分の変更を盛り込んだ「鎌倉市生涯学習センター条例の一部を改正する条例の制定」が、市議総員の賛成により可決した。利用時間は1コマ2時間を基本としながら、現行の5区分から6区分へ。昼時をまたぐ「11時30分〜13時30分」を廃止し、午前中は12時まで、午後は13時からになるよう区分割りを調整した。
きららの時間区分を巡っては、2021年から22年の市議会で二転三転した過去がある。
以前は1コマ3〜4時間の3区分だったが、施設運営を市から民間企業へと移す指定管理者制度導入のタイミングで、市が「より多くの市民が施設を使いやすくするため」と時間区分の変更に関する議案を市議会へ提出。一旦可決されたものの、「これまで通りがいい」という利用者の要望もあり時間区分を元に戻す案が議員から提出されて可決。これを受け、松尾崇市長が市議会の議決に異議がある場合にやり直しを求める「再議」を発動し、最終的には市が最初に提出した5区分案で決着した。ただし22年10月からの区分変更後、利用者の声を聞き「必要なら再び区分を見直すこと」が付されていた。
アンケートを反映
区分変更を経て、市は23年に利用団体に対してアンケートを実施し1200件の回答があった。今年には利用者懇談会でも声を吸い上げた。
その結果、最も意見が多かったのが「12〜13時を挟む『11時30分〜13時30分』は使いづらく、活動実態に合っていない」。また、利用時間に準備と片付けは含まれているため、区分間の30分をカットし増枠した。利用状況を見ると9〜10時のニーズは少ないため、使いやすい「10〜12時」を新たに設けた。
担当の市教育委員会生涯学習課は、「1コマの時間は2時間でいいという声が多かった」とし、昨年度は45%に留まった稼働率の上昇へ「今後も利用者の声を聞きつつ、利用機会の確保や増加を図っていきたい」。
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