第50回衆議院議員選挙が10月27日に投開票され、神奈川4区(横浜市栄区・鎌倉市・逗子市・葉山町)は、立憲民主党の前職・早稲田夕季氏(65)が3期連続で小選挙区を制した。一方、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点が指摘された自民党の前職・山本朋広氏(49)は支持が広がらず、比例でも落選して議席を失った。
午後8時4分、早稲田氏の支援者約30人が詰めかけた由比ガ浜公会堂に当選確実のニュースが伝わると、会場は歓声に包まれた。直後に本人が姿を現し、大きな拍手が送られた。2017年、21年に続いて3期連続で神奈川4区の最多票を獲得し、3選を果たした早稲田氏は、「地域でお支えいただいたみなさんの力があったからこそ、勝利することができた」と感謝を口にした。
自民党の政治とカネの問題への不信感もあり、早稲田氏は前回から3万票伸ばし、9万6874票を獲得。「統一教会問題、裏金政治からまっとうな政治へ」を掲げて戦い、「政治の信頼に対する国民の審判が下ったと思う」と述べた。
普段から地元のイベントなどに顔を出し声を拾う早稲田氏は、「苦しい、声をあげられない方たちに支援を届けていきたい。政治があるから暮らしが良くなったと思える日本をつくっていきたい」と締めた。
6期目を目指した前職の山本氏は旧統一教会と断絶宣言した上で、「カルトにNO!」「裏金にNO!」と信頼回復を訴えたが、4万4016票にとどまり比例復活もならなかった。山本氏は事務所を通じてコメントを出し、支援者への感謝とともに「結果が伴わなかったのは私の不徳の致すところ」と陳謝した。
新人2氏も及ばず
新人で日本維新の会から立候補した加藤千華氏(26)、参政党の津野 照久氏(57)も及ばず。現役銀行員として選挙に臨んだ加藤氏は「多くの方に期待していただいてありがたかった。若い現役世代として、これからも頑張っていきたい」。租税や社会保障費負担の軽減を訴えた津野氏は、「他の候補者との政策の違いを明確にできなかった」と反省を述べた。
4区全体の投票率は、前回を2・58ポイント下回る59・12%。県内20選挙区では最も高かった。
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