中学生がイベントで企画・販売して生まれた売上が、市内の小学生や中学生の教育支援費にまわる。10月5・6日の「オクトーバーフェスト鎌倉」に出店した中学生ブースの売上の一部4万9394円が、11月26日、イベント主催者の鎌倉商工会議所青年部とともに鎌倉スクールコラボファンドへ寄付された。
今年で10回目を迎えたオクトーバーフェスト。全国各地のクラフトビールをはじめとする飲食や物販のブースが市役所駐車場に並んだ。その一角で、市内の中学生8人によって桜貝やシーグラスを使ったアクセサリー販売と、ワークショップが展開された。
中学生が参加することになったのは、主催の商工会議所青年部に所属し、今年の実行委員長を務めた伊藤達さん(38)の強い思いから。「自分はこのイベントを何度も経験してきて、そのたびに達成感を味わった。若い世代にも、その経験をさせてあげたい」
開催2カ月前の7月下旬から、インターネットなどを通じて参加者を募集し8人が集まった。中学生ブースを一から作り上げるべく、メンバーは8月下旬から毎週のように会議を重ね、出店内容や海へ出向いての材料収集、テント内の装飾といった準備を進めた。そして、2日間にわたる運営までやり切った。
市役所での26日の寄付金寄贈式には、メンバーのうち6人が出席。高橋洋平教育長へ目録を手渡した。スクールコラボファンドに寄せられた資金は、市内小中学校が企業や団体と連携し、社会課題に基づく学習を実践するために活用される。市によると当事者たちからの直接寄付は初めて。高橋教育長は「貴重な財源として使わせてもらいたい」と感謝を伝えた。
イベントに携わった鈴木蓮さん(14)は、「みんなと協力して作り上げていくことを学べた。やってよかった」と笑顔をのぞかせた。
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