来年1月2日(木)と3日(金)に行われる第101回東京箱根間往復大学駅伝競走で、手広中出身の栗原舜さん(明治学院大4年)が関東学生連合チームに選出された。連合チームは、今年10月の箱根駅伝予選会で上位10校に入らなかった大学の成績上位者16人で編成。栗原さんは予選会のハーフマラソンを個人63位(16人中7番目の順位)で走り、初のメンバー入りを果たした。
強い日差しが照り付け、体感気温が30度に近い悪条件でスタートした10月19日の箱根駅伝予選会(東京都立川市)。栗原さんは「天気予報からスローペースを想定していたので、最初でタイムを稼ぎたかった」と、序盤から日本人上位集団に付き、積極的にレースを進める。10〜15キロでペースを落とすも、終盤に待ち構えていた母校の大応援団から力をもらい、チームトップで21キロを走り切った。
2020年度から本格的に強化を始めた明学大は、今年の予選会で過去最高の19位。栗原さんは「チームで箱根駅伝を目指していたので悔しい。それでも次につながる順位」と話す。個人としては連合チームに選ばれ、「箱根駅伝を走るのが入学時の目標だったので、うれしさと安堵感がある」と笑みを浮かべる。
転機は1年前
陸上競技を始めたのは手広中1年時。中学では目立った成績を残すことができなかったが、県内の強豪校として知られる三浦学苑高に進学した。「入学当初はアップに付いていけず、女子部員よりも遅かった」と言うも、先輩や同じ手広中の同級生と切磋琢磨しながら、力をつけてきた。
転機が訪れたのは、大学3年時の箱根駅伝予選会。当初の目標を65分台としていたが、いざレースが始まると調子が良く、10キロ地点で自己ベストを1分半上回る29分20秒。目標タイムから2分近く縮めた個人91位の63分50秒で走破した。
しかし、前回の箱根駅伝では連合チームが結成されないことが決定。例年どおりの選考基準だと16人中9番目の順位だっただけに、栗原さんは悔しさをにじませるも、「これだけのタイムで走れると思わなかったので、今までで一番の自信になった」と振り返る。
希望区間は3区
前半から積極的に攻めて、終盤まで粘る走りが特徴の栗原さん。希望区間は戸塚〜平塚を走る3区で、「遊行寺までが下り基調で、その後も平坦が続くので持ち味が発揮できる」と意気込む。
12日1日に走った1万mでは、28分47秒98の明学大記録を樹立し、好調を維持している栗原さん。個人目標は、区間5位相当のタイムで走り切ることで、「これまでお世話になった方々への感謝の気持ちを走りで伝えたい」。
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