防災普及学生団体「玄海(Genkai)」で広報部長を務める 伊藤 愛菜(よりな)さん 岡本在住 19歳
「好き」を極める
○…3年前の高校1年生の時。同級生から「スタッフが足りないから来て」と誘われた防災運動会で、学生生活が一変した。防災運動会とは、土のう詰め競争や消火器での的あてゲームなど、小学校で行う防災と運動会を掛け合わせた体験型イベント。もともと防災に興味はなかったが、「子どもが好きだったので行ってみようかなと」。自身も初めて消火器を扱い、「私の好きな運動と子どもに関わりながら、防災活動を進めていくのが面白い」と、市内を拠点にする学生団体「玄海」に加わった。
○…玄海は、中学生から大学生まで総勢60人が在籍する防災普及団体。「防災を、誰より楽しく真剣に」をモットーに、防災に関するあらゆる活動を、地域と連携しながら学生の力で作り上げている。現在は広報部長を務め、活動報告や防災の注意喚起を狙った動画を作成し、SNSで紹介する。「たくさん見てもらうには、人が登場することと要点を端的に伝えるのがポイント」。試行錯誤しながら、クオリティーに磨きをかける。
○…玉縄小・中学出身で、横須賀学院高に進学。広報活動を通してメディアに関心を抱き、深く学びたいと現在は日本大学新聞学科に籍を置く。運動が好きで、小学生から始めたバスケは大学でも続けている。
○…30年前の阪神・淡路大震災は生まれる前の出来事で、写真や映像で被害状況を知っている程度。それでも玄海がきっかけで防災の奥深さに気づき、日常生活でも避難口を探したり、防災関連のニュースが流れると見入ったりするようになり、「どっぷりハマっています」。大学卒業後は未定だが、好きなことを仕事にしたい。「玄海の活動は忙しいけれど、入ったことの後悔は全くないですね」
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